セカンドアルバム。ヴォーカル4曲+インスト3曲。
トランペットやトロンボーンといった管楽器の音がまず印象的。どこかレトロでユーモラスなアレンジは、前作『*1』が頭に残っていると確実に裏切られる(笑)
特に7分強に及ぶtrack1は圧巻。緩急自在、転調に次ぐ転調、活劇を見ているかのような怒濤の展開。プログレといってもいいかもしれない。下記の試聴で頭の数十秒が聴けるけど、あれは本当にプロローグなので曲全体をつかむには用が足りない。45秒ルールなので仕方ないけど、冒頭~中盤~終盤のクロスフェードとかあればいいのに。ってここで言ってもしょうがないんだけど。
そしてはじけっぷり最高潮のtrack5。おバカコンセプトが遺憾なく発揮され、間奏の変拍子はもはや変態的。←もちろんほめ言葉。というか未だに何拍子なのか分かりません(涙)
かと思うとピアノとポエトリーリーディング?でインプロ風(track3)があったり、北欧トラッドのようなアコーディオンのインスト(track6)があったり、比較的普通にポップスなtrack2、『*1』のラストに似た雰囲気を持つtrack7……とほとんどの曲を挙げてしまうぐらいバラバラな音楽が詰め込まれた1枚。個人的には、前作よりやりたい放題感が高くてツボです。敢えておすすめポイントを挙げるとすれば、やはりおバカテイストに酔ってほしい。