クリスタル・ヴォイスと深遠なシンセサウンドが響き合うKircheの事実上のファーストアルバム(元はデモ曲集だったらしい)。
デモとは思えない完成度の高さにまず驚き。『Pleiades』に比べれば、そりゃ多少頼りないところはあるけど(笑)それを補ってあまりある出来だと思います。
そして、元々コピーしていたzabadakの影響が窺えながらも、この時点で既にKircheの世界を築いていたんだなと感じます。『Pleiades』と曲構成が似ていたりするのもそれ故か・・・次のアルバムではひとつ、冒険なんかもしてほしいなあとか勝手に希望。
全体的に春っぽい曲が多いかな。個人的には、track4『花降る森で』は桜の季節の昼のテーマ曲。zabadakの『桜』が「夜桜の妖し」なら、これは「春陽に舞う桜の狂気」。
kirche web~架空庭園~ (アーティスト公式)