吉岡忍『breith』

ソロデビューアルバム。この人は元々COSA NOSTRAというバンドのヴォーカルだったらしいけど、その時のことはよく知らず。私はICE BOXという企画ものの時限ユニットでヴォーカル聴いて、声が気に入って買ったクチ。その後何枚かアルバム出していなくなっちゃったけど、どうしてるのかなー。
このアルバムのコンセプトは「子守歌」。日本からは「竹田の子守歌」、その他イギリスやロシア等の民謡を現代風にアレンジ、カバーしています。オリジナル曲もいくつか。全体的にのんびりまったり牧歌的で、確かに眠くなるかも(笑)
アレンジはアコースティック、といいながらシンセ入ってますが……リチャード・クレイダーマンっぽいピアノと、それからマンドリンが印象に残る。その他ウクレレやケーナなんかも混じっていて、何かいい感じなんですよ。
そこに女声ヴォーカル。いわゆるクリスタルヴォイスではない、どちらかというと低めの声。声量豊かに聴かせるタイプでもなく……なんというか、つぶやきのような、力の抜けた柔らかいヴォーカルです。なぜか好きなんだよなーこの声。
このアルバム、今ならヒーリングブームで少しは注目されたんじゃないかなあ。もったいない。万人にお勧めって感じではないけど、女声ヴォーカル&トラッド(フォークも?)好きならあるいは。