『Ancient Flower』『Laulu』の曲を自らリミックス。といいながらオリジナルっぽい曲も一部混じってそうな。
アコースティック中心の原曲を、すっかりシンセ一色に染めています。Vita Novaなのにリコーダーの音がないよ(笑) ヴォーカルそのままにアレンジを変えた程度から、全パートをバラして再構成したものまで、リミックス具合はいろいろ。曲によっては、ヴォーカルすらパーツになってます。原曲のようなコーラスものや古楽インストを想像していると違和感あり。
シンセ、テクノというと、Vita Novaではこの後に出てくる『SUZURO』がそうですが、それともまた違う。あっちはいわゆる歌ものになっているけど、こっちは本当に、ヘタするとインプロ(即興)?というぐらい自由に声や音をちりばめている。全体的に浮遊感のある曲調が心地よし。アンビエントとか好きな人にいいかも。
以下個人的な経験。『Ancient Flower』『Laulu』を立て続けに聴いて、その流れでこのアルバムを聴いたもんだから、アコースティックじゃない、古楽じゃない、と違和感ありまくりでしばらく放置。でもしばらくたって聴いてみたらかなりいい。Vita Novaを意識せず聴けばよかったんだなと。
そういえば、リミックスしたのは「RAM3200」とある。ほとんど吉野裕司本人とはいえ、わざわざ名義をかえたのはそういうことなのかも。と今さらながら思った。
Studio RAM (アーティスト公式)