葛生千夏『The City in the Sea』

ファーストアルバム。最初聴いたときは、「中世ヨーロッパの宮廷」って感じがしました。単に三拍子のワルツっぽい曲が耳に残っているからかもしれませんが・・・。様式美といってもいいかもしれません。弦楽器のような重みのあるシンセサイザー音をバックに、どこまでもまっすぐ伸びる低めの声。この声に惹かれるファンは多いのかなやっぱ。
アルバムタイトルに引っぱられているのか(苦笑)、碧色のイメージですね。1曲1曲が海の中に浮かぶ様々な幻影のような。
詞の多くは古い英語の詩からとり、曲も古楽や中世ヨーロッパを思わせる曲調が多いんですが、古くさいのではなく逆に新しさを感じます。シンセ音のアレンジのせいかな。