村上ユカ『角砂糖』

 前作から3年ぶりのサードアルバム。何度か制作が中断していたようなので、このままリセットかかっちゃうかと密かに心配していたり。いや出てよかった。閑話休題。
 今回最大の売りはバンドサウンド。らしい。え、ドラムがどかどか鳴ってギターがぎゅいんぎゅいん唸ったりするの?マジ?と勝手に思い込んでいた無知な私(爆)(←それはバンドじゃなくてロック) とりあえずそんなことにはなってなかったので安心。音は比較的軽くて、打ち込み曲とそれほど落差はないです。琴とかも入ってるし。
 とはいえ、私はやっぱり打ち込み曲の方が耳に残ります。サビで爽快に突き抜けるtrack5や、不思議系track9など。インストのtrack6も実は好きなんだけど。
 全体的に、ややファーストアルバム寄りに戻ったかな? ポップスのような童謡のような、変幻自在のメロディを軽やかにステップする声。お得意の和メロもあったり。プロデュースが複数人に渡るせいか、全体の統一性は薄いので、初めての人に「まずこれ」と勧めるアルバムではないかなあ。「今回、打ち込みじゃない曲もあるみたいだけどどうしよう」というファンには安心してお勧め。

ユカフェ (アーティスト公式、試聴可)