ORITA『Phill』

 ゲーム音楽などを手がける作曲担当 & Kircheでおなじみ作詞・ヴォーカル担当 のユニット――と微妙にまわりくどい書き方をしてみる(笑) そのファーストミニアルバムです。
 音はほとんど打ち込み。クラシカルで優美なアレンジですが、中でも切々としたピアノの音色が耳に残ります。ジョージ・ウィンストンを何となく思い出してみたり。って他にピアノソロ知らないんだけど。
 そこに伸びやかなクリスタルヴォイスが絡めば、必然的に「透明感」がキーワードになるわけで。どこまでも美しく透き通った音風景を追求しました、という感じ。
 あと、メロディが特徴的な気がします。変拍子を多用しているのもさることながら、何というか、セオリー通りでないというか、「え、ここでこう来るの?」というか……うまく言えないんですが。不思議な雰囲気を醸し出しています。
 今作は似た雰囲気の曲が多い(といっても5曲だけど)ので、次作でどんな展開を見せるのかにも期待。美しいけどいわゆる癒し系とはちょっと違う、幻想的な音楽です。
余談:初めてジャケット見たとき、「え、もしかしてカラープリンタで手刷り?」と思ってしまった私(爆) そういうフィルタかけてるのね、デザインとして。

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