パーカッショニストのソロアルバム。その世界ではカリスマ的なのか、「スーパー」とか「師匠」とかつけて呼ばれるのをよく見かけるような。確かにクレジット見ると、ものすごい種類の打楽器を一人で演奏してる(笑)
そんな人のアルバムなので、てっきり打楽器がドカドカと打ち鳴らされる、血沸き肉踊るような曲が多いのかと思ったら、そんなことなくてちょっとびっくり。逆にゆるやかに流れるような、まったりした曲が多いです。シンセにアジア系の民族楽器、ヒンドゥー語?の女性ヴォーカル――今なら絶対「 Asian reluxin' 」とかってコピーがつけられるに違いない。そのくらい、普段そっち方面に興味のない人にも「聴きやすい」アルバムだと思います。
なので、個人的には逆にちょっと物足りない部分があるかなあ……track1終盤の打楽器セッションや、track4のエスノコーラス(Vo.上野洋子)あたりがやっぱ好きなので。民族ものにある程度ハマっている人よりは、これからそういう方面をちょっと聴いてみたいかなー、という人向け。
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