4作目はミニアルバム。弦楽器は12弦フレットレスギターのみという、今までのマルチ弦楽器プレイはどうしちゃったの?というシンプルな構成。といっても、「今までに比べたら」の話であって、そういう予備知識一切なしで聴くと、これが1本のギターから出ているとは思えないほど豊かな音色に驚く。
ギターと名はついているけどマンドリンのような、でもバスっぽい響きも混じっているし……という不思議な音色。パンフレットによると、「キラキラしているのにやわらかい」音を追い求めたらこんなんなったとか。何となく分かるような……澄んだ音でありながら丸いというのかなあ……と書いたところで百読は一聞にしかずなので、ギター好きな人は一度聴いてみて
曲調は3作目『chamber』の延長上にある感じ。初夏ムードのtrack1がやっぱいいなー。アルバムタイトルとはうらはらの、変幻自在の演奏を堪能するのに5曲じゃ物足りない。次はフルアルバムでぜひに。
edition GASPARD, inc. (レーベルのサイト、試聴可)