Celtic Legend『LYONESSE』(邦題『遙かなリオネス』)

 日本盤はボーナストラックつきで1,980円とお勉強価格。久しぶりに輸入盤ではないのを買った。閑話休題。

 ヴォーカルやコンポーザーなど男女数名からなるユニットで、古代の伝説をモチーフにアルバムを制作。「サラ・ブライトマン、ケルティック・ウーマンに続く、ビッグ・プロジェクト」……らしい。確かに、女性ヴォーカルにウィッスルやパイプなどをフィーチャーし、ギターやピアノも交え、全体をシンセで美しくまとめる。メジャー受けしそうなケルトサウンドという感じ。

 とはいえ、それだけではない何かがあり。track2の緊張感あるパーカッションとコーラス、疾走するパーカッションにウィッスルが絡むtrack6、転調が印象的なtrack7……後半になると、ヴォーカルの美声を全面に押し出したしっとり系の曲が多くなるけど、個人的には前半が好き。

 そして全体を通すとドラマティック。ネット配信で単曲購入するのでは分からない、大きな流れ、うねりのようなものを感じる。『ケルティック・ウーマン』では何かが物足りない、さりとてトラディショナルど真ん中やプログレ色ありなのとかはちょっと、という人にお勧め。

MySpace.com - Celtic Legend (試聴あり)