Eimear Quinn『Through the Lens of a Tear』

 女性アイリッシュヴォーカリストの、おそらく初めてのフルアルバム(ミニアルバムは昔出していたらしい)。光田康典『CREID』で美声を披露していたので、他の曲も聴いてみたいなあと思っていたんだけど、今回やっとですがな。それもUS盤の発売を待ちきれずに、ヨーロッパ盤を探し回ってしまった。閑話休題。
 ケルトの古い伝承「Tristan and Iseult」をモチーフにしたコンセプトアルバム?のようです。曲はケルト音楽をベースにしながら、かなり現代的なアレンジが入っています。シンセ・ストリングス・ハープその他の音色が自然に響きあって幽玄の美を奏でる~(涙) 個人的には、やっぱアイリッシュハープの音色が耳に残ります。
 もちろんヴォーカルは言うに及ばず。ふわっとした、しかし力強い歌声はしみじみ聴き入っちゃいます。全体的にはゆったりとした、壮大なスケールを感じさせる曲調。いつもだと、特にどの曲が好き、というのが出てくるはずなのに、これは甲乙つけがたく全部が好きだなー。アイリッシュ(と勝手に決めつけ(爆))の傑作。

Eimear Quinn, Official Website (アーティスト公式、試聴可)