Aoife Ni Fhearraigh『Aoife』

 アイリッシュ女性シンガーのセカンドアルバム。といってもファーストアルバムはカセットのみ通販のようなので(公式サイトより)、これがメジャーデビュー作なのかな。プロデュースにMaire Brennan と Denis Woodsという大御所2人。
 全曲アイルランドのトラッドなんですが、そう言われないと分からないぐらいアレンジが現代的。もちろんイーリアンパイプやアコーディオンといったアイリッシュおなじみの楽器も混じってるんですが、シンセアレンジにピアノやアコースティックギターを随所に加え、さらにMaire Brennanお得意?の多重コーラス。かと思うと、トラッドならではの牧歌的なメロディがあったりして、初めて聴くような懐かしいような、不思議な感じ。洗練されていてかつ暖かいというか。
 ヴォーカルはもちろん美しく、情感たっぷりにゲール語で歌い上げます。トラッド好きにも現代的アレンジが好きな人にもいいかも。という珍しいアルバム。
 あと、本人もゲスト参加しているGreen Wood 『 The Voice Of Celtic Myth 』も似た系統。こちらはもっと民族色強し。

Aoife Ni  Fhearraigh (アーティスト公式)