Margaret Becker/Maire Brennan/Joanne Hogg『New Irish Hymns』

女性アイリッシュヴォーカル3人の共作。IONAとCLANNADのヴォーカル共演なんてすごい。あ、もうお一方は初めて聴く名前なんですが、やはりアイリッシュヴォーカルの実力者だそうです。
タイトルに使われている「Hymns(=賛美歌)」の語、「心温まるクリスチャン・アルバム」というキャッチコピーから、なんつーか、もっとトラディショナルで賛美歌っぽい、雪がしんしんと降り積もる教会の中で聖歌隊が歌うようなのをイメージしてたんですが、全然違ってました。
track1からケルティック・ロック。続く曲もポップだったりアイリッシュ・ダンスっぽかったり・・・あ、バラードもありますが。歌詞(もちろん英語なのでちゃんと理解できてませんが)は普通に賛美歌。そういえばタイトルに「New」という語もありますが、「新しい賛美歌」ってこういうことなんでしょうか。聴いていてつい口ずさむような、軽やかなメロディが印象的。
リードボーカルも作曲も、3人の持ち回りでやっているようです。曲によってIONAぽかったり、モイア・ブレナンのソロアルバムに雰囲気が似ていたり・・・それぞれの個性が出てるのかな。でも似てるんだけどちょっと違う。全体的にさらっとしている感じ。もちろん、ホイッスルやイーリアン・パイプといったケルト楽器が随所に入ってるんですが、それほど「ああケルトー」って感じではないというか。CorrsとかBellefire(矢井田瞳のカバーでおなじみ?)あたりの、ケルト風味のポップスが好きな人にもいいかと。逆に、トラディショナルが好みの人は、ちょっと期待はずれかもしれません。
贅沢を言うと、これだけの豪華メンバー共演なんだから、1曲ぐらいアカペラで聴きたかかったなあ。わりとどの曲もしっかりアレンジが入っているので。